Up サバクの砂漠化 作成: 2024-03-26
更新: 2024-03-26


    サバクは,土地が土壌を失った(てい)である。
    この見かけは,岩サバクである。

    岩サバクは,風化によって砂を産生する。
    その砂は,風に吹かれて吹きだまりをつくる。
    吹きだまりは,
      《吹きだまりのサイズが大きいほど,新たに吸着する粒子の数が多い》
    の<正のフィードバック>メカニズムによって,成長する。
    こうしてサバクは, 「砂漠」になっていく。


    岩サバクの砂漠化は,エジプトのサバクによく見ることができる。
    エジプトのサバクは,じきに砂漠に変わり,サハラ砂漠に飲み込まれた格好になる。

    アメリカのデスバレーは岩サバクだが,部分的に砂丘が見られる。
    いまの状態が長く続けば,デスバレーも砂漠になっていくわけである。


    サバクの砂漠化は,不可逆であり一方向である。
    風雨に曝されたサバクは,浸食風化が進むばかりだからである。