Up | 「自然のサバク」 | 作成: 2024-05-14 更新: 2024-05-14 |
「不毛」の意味は,「植物が生えない」である。 植物が生えないのは,土が無いからである。 土の中身は,土壌生態系である。 かくして,つぎが「サバク」の意味になる:
同義反復の言い方になるが,生物は適応できる環境で生きる。 適応できない環境では生きられない。 土壌生態系ができない地は,土壌生物およびこれと共生する地上生物が適応できない地である。 どんなところが適応できないか。 つぎのようなところである: サバクには,つぎの2つがある: ──2つを混同しない注意が必要である。 ここでは,前者aを「自然のサバク」と呼ぶことにする。 極圏は,その寒冷ゆえに,「自然のサバク」である 高度が平均4,500メートルのチベット高原も,寒冷により,「自然のサバク」である。 南アメリカのパタゴニアのサバクは,「アンデス山脈からの乾燥した山おろしに随伴する現象」と見るとき,「自然のサバク」である。 北アメリカだどグレートベースン砂漠が,シエラネバダ山脈・ロッキー山脈とのセットで,これと同類になる。 隆起した海底が干上がった跡の塩サバクは,塩を毒とする「自然のサバク」である。 火山観光地の「硫黄山」は,硫化水素等の噴出ガスを毒とする「自然のサバク」である。 |