Up 乾燥地帯の夏は暑い 作成: 2023-12-07
更新: 2023-12-07


    平均的に暑いとき,それは平均的に日射量が多いことが理由である。

    というわけで,夏は暑く冬は寒い。
    太陽光が多く届く季節が夏で,少ないのが冬だからである。
    ──年間でこの変化があるのは,地球の自転軸が太陽を回る公転面に対し傾いているため。

    また,晴れの多いところの方が,晴れの少ないところよりも気温が高い。
    晴れの多い・少ないは日射量の多い・少ないだからである,

    以上合わせて,「晴れの多い夏は,暑い」が導かれる。


    乾燥地帯は,晴れが多いところである。
    よって,乾燥地帯の夏は暑い。
    実際,つぎのようになる:

      スペインの「サバク化」状況
Google Map から引用


      年間降水量
Jreddit : Average total annual precipitation in Iberia [1187x991] から引用:


      年間全天日射量
Spain and Climate Change : Climate から引用:


      気温 (7月)
Maps Spaing : Spain temperature mapGuides Global : The Climate in Spain から引用:
7月


    乾燥地帯は,乾燥化スパイラルのメカニズムよって,乾燥化が進む一方になる。
    <乾燥化が進む一方>は,<夏の気温が上昇する一方>を含蓄する。
    よって,乾燥地帯には,<夏の気温が上昇する一方>の含蓄がある。

    「地球温暖化」のキャンペーンに躍起になっているメディアは,乾燥地帯の夏を取材することになる。
    乾燥地帯の夏は暑く,気温の上昇傾向を示してくれるところだからである。

    メディアは「乾燥化」を「温暖化」にすり替える。
    ひとはメディアに騙されて,乾燥化を二酸化炭素排出のせいにする。
    企業は「脱炭素」をビジネスチャンスにする。
    「脱炭素」を唱えれば,企業は「地球に優しい」企業になり,何でも許されるようになるからである。

    その最たるものが,原発。
    日本では,2011年の福島第一原発事故を受けて,原発廃絶に気運が向かった。
    しかしそれから僅か 12年後の今 2023年には,原発は「地球に優しい」産業である。
    人間とはつくづくおもしろいものである。