Up サバクの夏は暑い 作成: 2023-12-05
更新: 2023-12-05


    平均的に暑いとき,それは平均的に日射量が多いことが理由である。

    というわけで,夏は暑く冬は寒い。
    太陽光が多く届く季節が夏で,少ないのが冬だからである。
    ──年間でこの変化があるのは,地球の自転軸が太陽を回る公転面に対し傾いているため。

    また,晴れの多いところの方が,晴れの少ないところよりも気温が高い。
    晴れの多い・少ないは日射量の多い・少ないだからである,

    特に,晴れの多い夏は,暑い夏になる。


    晴れが多い最たるところは,乾燥サバクである。
    よって,乾燥サバクの夏は暑い。
    実際,つぎのようになる:
JAXA「地球が見える 2005年」 から引用:
JAXA「気候変動と炭素循環」 から引用:
MODIS / Ocean and Land Surface Temperature
2012/08/01 - 2012/08/31
上の気温分布の地図は,北半球が夏・南半球が冬である。
よって,南半球の乾燥サバク地帯の気温が上がっていない。


    世界はいま,サバク化が進行している。
    サバク化することは,日射量が多くなるということであり,暑くなることである。
    サバク化の進行している地域で叫ばれている「猛暑」は,サバク化が理由である。

    サバク化させているのは,人が行う植生破壊である。
    その植生破壊は,人が生活として行うことなので,そのまま進めるしかない(註)



    註: ひとは猛暑を愚痴るが,猛暑は植生破壊をしている自分が悪いのである。
    しかし「自分が悪い」にするのは,調子が悪い。
    ほかの何かのせいにできたらありがたい。
    こんなとき,「二酸化炭素排出由来地球温暖化」が出てきた。
    で,ひとはこれにとびつくというわけである。

    いま,ひとは不都合を,なんでも「地球温暖化」のせいにして済ますようになっている。
    ここには宗教の形が見える。
    「地球温暖化」を唱え二酸化炭素のせいにすれば救われる,というのは宗教である。
    実際この視点に立てば,ひとが「地球温暖化」を好んで唱えることに,納得ができるのである。