Up 「再生可能エネルギー」デマゴギー : 要旨 作成: 2021-07-25
更新: 2021-07-25


    「再生可能エネルギー」のことばに,ひとは「ただ」「クリーン」「無尽」をイメージする。
    そこで,従来型エネルギーは当然再生可能エネルギーに転換されるべしと考える。
    このように考えることを正義とし,従来型エネルギーにこだわる考えを反正義にする。

    大衆が考えるレベルの「再生可能エネルギー」は,これの含蓄に対する思考がゼロである。
    この「再生可能エネルギー」は,イデオロギーである。


    一般に,世の中を動かしているのは,理ではなく,イデオロギーである。
    大衆は,自分にわかることばを求める。
    大衆を支配しようとする者は,大衆をキャッチするフレーズをつくる。
    これが,イデオロギーである。

    イデオロギーは,反科学であり,妄言である。
    しかし,繰り返すが,世の中を動かすのはイデオロギーである。
    イデオロギーの強さは,まさに妄言の強さなのである。


    「再生可能エネルギー」の含蓄は,「これを使おうとする試みは,巨大ゴミを大量につくることになる」である

    「再生可能エネルギー」と謂われているのは,太陽光,風力,波力・潮力,流水,潮汐,地熱、バイオマス等であるが,これらを使って市場に乗せられるエネルギーを生産しようとしたら,やたらと嵩張る (図体の大きい) 施設・設備をつくることになる。
    そしてその施設・設備はすぐに陳腐化し,じきに老朽化する。
    陳腐化・老朽化した施設・設備は,放ったらかしにされる。
    取り壊しの費用が,割に合わないからである。


    大衆は,施設・設備をずっと使えるものだと思っている。
    起業家や利権政治は,この大衆の無知を利用する。
    起業・政治の大事は,自分の現役期間がうまくいくことである。
    後は,知ったことではない。

    これは,是非も無いことである。
    起業・政治とはそういうものであり,その他ではない。


    こうして,つぎの結論になる:
      「再生可能エネルギー」は,「環境破壊」がこれの含蓄である。