Up ひとは<電気に不自由しない>を択る 作成: 2016-04-02
更新: 2016-04-02


    財界は,原発再稼働を求める。
    これは,要求をポーズに直接表しているのが財界だということである。
    ひとは,<電気に不自由しない>を択る。
    <電気に不自由しない>を択る者は,すべて「原発再稼働を求める者」である。
    違いは,ポーズが直接的か間接的かであり,そしてそれも程度の違いに過ぎない。


    例えば,今日農業は,ハイテク産業であり,資源を大量消費する産業である。
    「食品輸出立国」の推進は,電気大量消費のハウス栽培の推進である。
    アジアの大人口を頼りに,電気を大量消費してハウス栽培する。
    その電気大量消費のさらなる拡大は,現状では,原発を頼ることになる。
     確認 : 「食品輸出立国」は,国が大規模食品工場として立つということであり,この大規模工場を支える発電は,原発に頼ることになる。

    特に,原発に反対するとは,つぎの商品経済型にも反対していくということである:
        アジア大市場 ← 電気大量消費型産業 ← 原発


    「財界」は,商品経済の見やすい部分 (インタフェースの一つ) である。
    インタフェースは,喩えるならば,水面である。
    水面下に,商品経済の複雑系がある。
    この複雑系が,原発再稼働をしっかり支えてしまっている。


     註 : 商品経済は,資源蕩尽に対し「もったいない」が無い系である。
    利益が出ればOKの系である。
    例えば,ハウス栽培で燃料費・電気料金支出が年間数百万円にのぼったところで,利益がこれで出るなら,構わないわけである。