Up 高層ビルにオフィスをおく企業 作成: 2023-11-08
更新: 2023-11-08


    津波浸水によって地下が泥で埋まると,この上に立つ建物の電気がダメになる。
    また,地下鉄がダメになる。
    地下鉄がダメになることは,都心のオフィスへの通勤がダメになること。
    そしてオフィスの電気がダメになることは,オフィス自体が’使えなくなること。

    高層ビルでは,オフィスがダメになったのでその中のものを持ち出そうとしても,すぐにはできない。
    <段ボール箱に詰めてそれを抱えて運ぶ>レベルでも,これができるようになるには,ビル管理者の側で色々な問題が解決されねばならない。
    そしてそれより大きな物だと,臨時の電線架設工事でエレベーターが細々ながら使えるようになり,そして車でビルにアクセスできるようになるまで,待たねばならない。

    さらにオフィスネットワークを本格的に組んでいる企業では,これの移動が悩ましい問題になる。
    新天地でネットワークが再び組まれるまでは,業務再開とならないわけである。

    企業は「時は金なり」である。
    そんな事態になったときは,復旧を待つよりも一切捨てて新規につくる方がマシということになる。

    そしていまは,そんな事態の前である。
    そんな事態を免れる形を考えることができる。
    さて,企業はそれぞれどんな賭けを打ってくるか?