Up 東京は簡単にお釈迦になる 作成: 2025-03-24
更新: 2025-03-26


    電子機器は,泥水に浸かると壊れる。
    泥水に浸かって壊れた電子機器は,捨てるしかない。
    「復旧」はあり得ない。
    復旧があり得ないのは,復旧のコスパ・タイパがとんでもなく悪いからである。

    東京は,この電子機器みたいなものである。
    メガポリス東京は,泥水に浸かるとお終いになる。
    インフラを地下におさめているからである。

    東京は,じきに泥水に浸かることになる。
    東京を泥水に浸けるものは,首都直下地震の津波である。
    これは確率的に確実にやってくる──それも近いうちに。


    東京都は,首都直下地震による死者数を「最大6100人」と公表している (2022年)
    また神奈川県が,この度「死者 6400人」の数値を示したところである (2025年3月)。

    この数値は,無意味である。
    また行政も,人を動揺させないために,数値を小さくする方に傾く。
    実際,被害が甚大になることがわかったところで,だれもどうしようもないのである。
    首都直下地震と津波が来るのがわかっていても,粛々と日々の生活を続けるのみであり,そしてその時になったら運を天に委せるのみである。


(東京港海岸保全施設整備計画, 2012 から引用)

干潮面上5m 以下区域を含む区の昼間人口 (2020年)
板橋区523,358
北区332,018
足立区619,375
荒川区193,640
葛飾区376,832
台東区307,176
江戸川区571,717
墨田区281,971
千代田区903,780
中央区633,390
港区972,673
江東区633,813
品川区582,156
大田区722,027
76,539,26
(人口は,東京都「東京都の昼間人口」から引用)

    これらの区は,津波で泥水浸水を被る。
    他の区でも,地下施設 (地下街・地下鉄) で上の区の地下施設とつながっているところは,泥水が入ってくる。
    川の堤防が決壊すると,泥水に浸かるところがさらに拡がる。

    泥水浸水の区域は,停電になる。
    泥水が流れ落ちてくる停電の地下街に残ってしまう多数は,まず助からないと見ることになる。
    これを考えただけでも,東京都発表の「最大死者数6100人」がナンセンスであることがわかる。


    「人命救助」も,意味の無いものになる。
    被災人口が圧倒的に多過ぎて,どこから手をつけたらよいかわからない。
    大集団の自力脱出を導くことが先決になり,「72時間の壁」など言ってられなくなる。

    なぜ自力脱出が急がれるか?
    ただ待っていては,水・食糧が回って来ないからである。
    多過ぎる被災者に対し,救助者は相対的にごく少数である。,
    瓦礫・泥水の中で被災者個々にアクセスするのは,どだい無理なのである。,

    そして,津波被害を免れたところも,高い確率で火災発生の可能性がある。
    そうすると,集団移動はさらにひどいことになる。


    そして,可能性が小さくはなくて駄目押しになるものがある。
    富士山の噴火である。
    南海トラフ地震が,じきに来ることになっている。
    そして,南海トラフ地震は富士山噴火を導く可能性がある。
    宝永地震に宝永噴火が続いたのが,これの例になる。

    富士山が噴火して東京に火山灰が降れば,東京はもう放棄するしかない。
    東京の外から内へのロジスティックが,叶わなくなるからである。
    百万人単位の地震津波被災者を都内の施設にたとえ収容できても,それは数的にできたというだけであって,必要物資を供給できるということではない。
    百万人単位の被災者は,地方に分散させる他ない。


    首都直下地震は,三陸沖地震とはまったく様相の違うものになる。
    人口の規模とインフラのあり方が,絶対的に違うからである。

    東京は,来る首都直下地震と富士山噴火で,放棄されるのが宿命である。
    東京は,そうなるように自らをつくってきた。
    いまとなっては,この流儀を続けるのみなのである。