Up 「都心終焉」を設定 作成: 2023-10-29
更新: 2023-10-29


    今度の首都直下地震は,耐震性の低い構造物が壊れるだけで終わるものかも知れない。
    しかしここでは,それ以上のものを考えることにする。
    「津波が防潮堤を越える」である。

    都心は,巨大な根無し草である。
    周りから栄養が入ってくることで成り立っている。
    その栄養運搬路──「血管」──がダメになると,都心は死ぬ。
    都心にとって首都直下地震の如何は,血管が持ち堪えられるかどうかである。
    ここでは,血管が壊れて都心が壊死することを考える。

    都心は雪がちょっと降ったくらいで,麻痺状態になる。
    この雪を,津波による泥・瓦礫に置き換えると,どんなことになるか?

    都心の中に救助・救援は届かない。
    救助・救援を受けるためには,先ず自分の足で都心を脱出しなければならない。

    都心で生業をしてきた者は,都心の外で生業を立て直すことになる。
    行政は自分のエゴから「復興」を唱えることになるが,そんなものを待ってはいられない。
    実際,待ちのスタンスをとれるのは,年金暮らしの高齢者くらいである。