Up | 津波に対する国立国会図書館の状況 | 作成: 2023-11-15 更新: 2023-11-18 |
「国立国会図書館の津波浸水・蔵書潰滅」をここで取り上げるのは,これには特別な意味合いがあるからである。 それは,「記憶喪失」である。 「750万冊の資料」は,「記憶」なのである。 そして記憶喪失は,アイデンティティの喪失に通じる。 国立国会図書館の位置 |
国立国会図書館とその周辺の標高 |
津波は,防潮堤の前では高さを増し,防潮堤を乗り越える。 そして津波は,坂を上る。 どのくらいの水量で上るかは,単純には惰性で上るベクトルと等高に拡がろうとするベクトルの兼ね合いであり,要は津波の強さ次第。しかし,あちこちに向かう流れの相互干渉があるので,実際に起こってみなければわからない。 国立国会図書館の最寄りの防潮堤は竹芝埠頭で,直線距離で 3.1 km。 防潮堤を越えた津波が容易に遡行する距離である。 ちなみに,津波が国立国会図書館まで上るときは,堀も溢れることになる。 海面が 1, 2m上がってその分の水が押し寄せてきたら,これを容れる器は |
地理院地図 (「自分でつくる色別標高図」)から引用・加工 | ||
矢印で国立国会図書館の位置を示す
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仙 台
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国土地理院「東北地方太平洋沖地震 10万分1浸水範囲概況図」 から引用
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