Up 「防水」は「耐水圧」ではない 作成: 2023-11-17
更新: 2023-11-17


      国立国会図書館「東京本館の書庫」.から引用
    昭和61(1986)年に竣工した新館では、書庫はすべて地下に配置され、東西135m、南北43mの広さで、地下8階(基礎までの深さ約30m)まであります。
    地下にあることで、年間を通じて外気温度の影響が少なく、エネルギー効率のよい建築物となっています。
    また、地震による揺れが少なく保存環境にも適した環境といえます。
    地下の外壁と地上1階の床に防水が施されており、地上と地下の両方から浸水を防いでいます


    津波は,ここで謳っている「浸水を防いでいる」とは無縁のものである。


    建物内に流れ込んだ津波は,その水圧を以て,地下への入口を押し開け,地下に落ちていく。
    地階を埋めた水は,その水圧を以て,地下のすべての空間を押し潰す。

    防水扉の密閉室は,なんぼのものでもない。
    それが地下30m にあれば,その防水扉には1m2 あたり30トンの水圧がかかる。
    防水扉が am2 だったら,30 × a トンである。
    扉を押さえつけている金具が抜けるか,扉板がひしゃげるかして,防水扉は壊れる。
    部屋の壁も同様。
    これだけの圧力にさらされることを最初から想定していない仕様なのだから,当然である。
    部屋はたちまち破壊され,水がなだれ込む。

    地下10m の 10トン/m2 でも,これに耐えるのは難しい。
    じわじわと壊される。
    そして,そもそも密閉室などというものはないのであって,電気等のケーブルや空調管の口がついている。
    その口を強い圧力の水が破壊し,部屋の中に噴き出してくる。
    扉・壁が壊れるのに時間がかかっても,内から水没する。