Up | 「第○波」はどのくらい「さざ波」か? | 作成: 2021--05-26 更新: 2021--05-26 |
「感染者数」とはもともと意味のないことばなのだが,ここは NHK の発表資料を引いて,2020-10-01〜2021-05-18 の「感染者数」推移を見るとしよう: 大衆は,この類のグラフを見せられると,「さざ波なんてとんでもない,ひどい大波だ!」のように反応することになる。 こう反応するように洗脳されているからである。 大波に見せるには,トリックがある。 第一に,<全体のどれだけか>を見せないこと。 そして──この第一に比べるとずっと格が落ちるが──第二に,グラフが縦長になるようヨコ幅を狭める。 第二のトリックは,教えてもらえばたいていの者がわかる。 一方,<全体のどれだけか>は,まず理解されない。 日本の人口は,1億2650万人。 この人数に比べて「感染者数」がナンボのものかを考えられる者は,ほとんどいない。 論より証拠,緊急事態宣言に大衆が諾々と従っているというのは,そういうことである。 上のグラフで,「 1万人」がたとえば 10cm の高さになっているとしよう。 このとき「1億2650万人」は,どのくらいの高さか。 この計算には,ほとんどの者が匙を投げてしまう。 小学校で比の計算を苦手にしていたことは,大人になっても変わらないからである。 計算は,つぎのようになる:
1万人に 10cm が対応する比例関係は,1万人の12650倍に 10cm の12650倍が対応する。 10cm = 0.1m の12650倍は,1265m。 すなわち,1億2650万人を上のグラフに加えるときは,高さが 1.265 km になる。 1km の高さから見た10cm の波はどんなか? 「さざ波」? 冗談でしょう^^; 1km に対する10cm は,人の身長1.7m に対する 0.17mm。 コピー用紙の厚さの2倍弱。 この高さの波を「波」として見るには,倍率「×1000」の顕微鏡が要る。 そう,マスコミや行政は,倍率「×1000」の顕微鏡の世界を大衆に見せて,恐怖させているのである。 1000倍に拡大したダニの画像を見せて怖がらせるのと同じである。 新型コロナで洗脳されている大衆は,倍率「×1000」の顕微鏡の世界を自分の実寸世界と同じにするよう洗脳されているのである。 実際,人のインテリジェンスとは,この程度のものである。 達観すべし。 この意味は,「感染者数は倍率 ×1000 の顕微鏡を使わなければ見えないスケール」ではない。 その逆である。 「国民のほとんどが感染者」が,「ただの風邪」の意味である。 0と1の間のグラデーションである。 濃いか薄いかである。 体が弱れば,体内の病原体が活性化 (増殖プロセスが活性化) して,病気症状になる。 愚劣である。 新型コロナ患者のほとんどが年寄りなのは,年寄りが若者と比べて抗体が無いからではない。 単純に,体力が無いからである。 年寄りとは,体が弱っているから年寄りなのであり,死に近いから年寄りなのである。 |