Up 「重症化」の内容は,インフルエンザと同じ 作成: 2020-06-04
更新: 2020-06-04


    新型コロナで重症化する者は,高齢者と持病持ちに集中している。
    これの理由として思うことになるものは,「抵抗力が弱い」である。
    そして「抵抗力」の内容として思うことになるものは,「ウィルスの細胞破壊に対する細胞復旧」「免疫反応」である。

    重症化の内容は,サイトカインストーム症候群であり,インフルエンザの重症化と同じである。 ( インフルエンザの重症は,サイトカインストーム症候群)
    またこれについて,宮坂昌之 (2020) にわかりやすくていねいな推論がある。──長くなるので,引用はしない。

    平野・村上 (2020) では,新型コロナの致死的な急性症状になっている「急性呼吸器不全症候群 (ARDS)」と「持病持ち」の関係づけがなされている。
    その要点をつなぐと :
    • 新型コロナウイルスのような新規のウイルスでは,獲得免疫の免疫記憶がないので,ウイルスの完全な排除には時間がかかる。
    • 基礎疾患があると,ウイルスが減少し始める感染後期,ウイルス排除のための生体反応である免疫反応,炎症反応が過剰に激しくなることがある──全身性サイトカインストーム。
    • サイトカインストームは,臓器機能不全を引き起こす。
    • 致死的な急性呼吸器不全 (ARDS) は,サイトカインストームによって肺胞上皮細胞などの細胞死が生じるというものであり,サイトカインリリース症候群 (CRS) である。


    引用Webサイト
    • 宮坂昌之 (2020)
       https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200517-00178891/
    • 平野俊夫・村上正晃 (2020)
       https://www.qst.go.jp/site/press/40364.html