Up 「救える命を救うために」 作成: 2020-07-01
更新: 2020-07-01


    「救える命を救うために」
    このフレーズは,主語が無く,そして途中でちょん切れている。
    文を完成すると,つぎになる:
      「救える命を<われわれ>が救うために,民は自粛せよ」

    <われわれ>は,民の自粛を自分の仕事にとって都合がよいとする者たち・組織である。
    大きくは,医療関係機関と行政機関である。
    医療関係機関は,「医療崩壊」が嫌なので,自粛を求める。
    行政機関は,「命を大切にしていない」の批判をされないために,「自粛を求めましたよ」の形づくりをする (アリバイづくり)。


    「救える命を<われわれ>が救うために,民は自粛せよ」
    これに返すことばは,「しないよ,好きにせえ」である。

    「しないよ,好きにせえ」に対し,「だったら<われわれ>は救わない」とはならない。
    「だったら<われわれ>は救わない」は,「だったら<われわれ>は自分の仕事をしない」だからである。
    「しないよ,好きにせえ」は,「しないよ,自分の仕事をしろよ」である。