Up 植物間コミュニケーション (?) 作成: 2015-01-09
更新: 2015-01-09



  • ケミカルコミュニケーション
    • 「フェロモン」は,「ケミカルコミュニケーション」の下位カテゴリー

  • 例として挙げられる現象とそれに付せられる解釈
    • 「植物は,虫の食害を受けたとき,食害している虫の天敵を誘引する物質を発する。 この物質は,近くの食害を受けていない植物からも発せられる。 この現象は,植物間ケミカルコミュニケーションの存在を示唆する。」

    • 「植物は葉にカビなどの病原体の襲来を受けると防御物質を作り出して撃退しようとする。そのとき不思議なことが起こる。近隣に生えている病原体に冒されていない別の株の葉でも,同時に防御物質が作られ始めるのだ。いったい,どうやって危険を察知しているのだろうか。情報の正体は,おそらくガス状の揮発性物質で,葉が傷つくと急激に放出され,SOS を周囲の仲間に知らせる。それによって警戒も呼びかけている。」(『動的平衡2』(p177)

    しかし,近くの同種の植物の葉で同物質が発現するということは,自分の他の葉でも同物質が発現するということである。
    そうすると,「自分の他の葉で同物質を発現させる」が本来の解釈になる。
    「近くの同種の植物の葉で同物質が発現」は,これの随伴現象である。
    そして,「自分の他の葉で同物質を発現させる」の機能は,「ホルモン」の植物バージョンということになる。
    「コミュニケーション」の話ではない。