Up 肺胞のゴミ処理システム 作成: 2022-03-11
更新: 2022-03-1


    肺胞には,つぎの「ゴミ」が絶えず蓄積していることになる:
    1. 外から吸入した微粒子
      • 無機物
      • 有機物 (生物由来)
          微生物──生体・休眠体・死骸 (の破片)
          菌類の胞子
          花粉,等
    2. 肺胞の産生物
      • 肺胞からの滲出物
      • 肺胞細胞の老廃物・死骸
    3. 常在微生物の老廃物・排泄物・死骸


    肺胞では,これらのゴミが適切に処理されていることになる。
    ──そうでなければ,肺胞はゴミ屋敷になって,機能しなくなる。


    ゴミ処理システムは,つぎの2つで考えることになる:
    1. 常在微生物による分解
      • 最終的に,二酸化炭素と溶存イオンへ
      • 溶存イオンは,栄養塩類として常在微生物の間で循環
    2. 体の機能
      • 肺胞分泌液による溶解
      • 細胞による吸収と分解 (「貪食」)
      • 他の部位に移送──間質への浸透,血液/リンパ系への移行
      • 咳で,ゴミを吐き出す