肺胞は,スケール 500μm くらいでは,つぎのような絵になる:
看護roo! より:
そして,つぎのようなのが,肺胞上皮細胞の絵ということになっている:
https://jaypeedigital.com/eReader/chapter/9781909836853/ch1 より:
宮武一志「大気汚染と健康管理」より:
しかし肺胞上皮細胞のこれらの絵は,明らかにおかしい。
このトポロジーでは,マクロファージの現れてくるところが無い:
マクロファージは血球 (そのうちの白血球) の一種である。
血球は骨髄でつくられ,血液の中にある。
マクロファージの存在しているところは,血液である。
しかし上の絵では,血液は血管に閉じ込められ,マクロファージが血液から隔てられる。
組織細胞のところでは,血液の流れに血管は存在しないのである。
組織細胞は,血液に浸っている。
細胞と細胞は,隙間無く接しているのではない。
隙間があり,血液が通じている。
畑に水が流れ入る様を思い浮かべるべし。
毛細血管は,まだ灌漑路である。
備考:血液の血球密度
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赤血球は,「直径 7〜8µm,厚さ 2µm強,血液1mm3 あたり成人男性で420-554万個,成人女性で384-488万個」。
白血球は,「血液1mm3 3500〜9500個」で,最も大きいマクロファージが「20〜50µm」。
この血球密度は,1mm 立方の容器に縦横高さそれぞれ約170個並べたときの密度。
赤血球の直径7〜8μmの170倍は,1.19〜1.36 mm。
というわけで,血液は血球の密集状態である。
──「血液の体積のおよそ4-5割程度が赤血球の体積」とも。
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アイカム から引用 (何の動物のどこの部位であるかの説明は無し)
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