Up 突然変異 : 要旨 作成: 2016-03-21
更新: 2016-03-21


    進化論 (ダーウィニズム) は,進化 (種の分化) を「突然変異 mutation」で解釈する。
    即ち,ひとは「獲得形質の遺伝」の思いをどうしても持ってしまうが,これを誤りとして退ける。

    「獲得形質の遺伝」が退けられるのは,つぎのロジックによる:
      親から子に受け渡される遺伝子は,母親の生殖細胞の中の遺伝子である。
      生殖細胞の中の遺伝子は,<獲得形質>という出来事から独立している。
      即ち,<獲得形質>が生殖細胞の中の遺伝子に反映される余地は,無い

    実際,「獲得形質の遺伝」は,種の滅亡を意味する。
    なぜなら,獲得形質とは,個体の「愚」の積み重なったものだからである。
    子には,親のカラダの垢や貯めてきたゴミを受け継がせてはならない。
    遺伝は,リセットでなければならない。

      「獲得形質の遺伝」の考えを好む者は,成長を「智慧」の積み重ねのように思う者である。
      成長を「愚」の積み重ねのように思う者は,上記の帰謬論法を以て,「獲得形質の遺伝」は無いと断じることになる者である。