Up | まだ「財源」を言う? | 作成: 2022-06-17 更新: 2022-06-17 |
さてこの記事,「財源議論」を真面目に言っているのか,すっとぼけてるのか?
すっとぼけているのである。 歳出額と新規国債発行額の比較のグラフを書けるからには,「財源」がとっくに死語であることはわかっている。 国会が「財源議論置き去り」になるのは,自明である。 いまは与党も野党も,金のバラマキで国民の支持を得ようとする。 ここで「財源」を言い出したら,金のバラマキはできない。 例えば1億人に10万円を給付したら,10兆円である。 一方税収はといえば,60兆円前後。
国民給付でいうと,与党と野党の違いは,今日では「クーポンか現金か」の程度である。 インパクトは,現金の方にある。 野党は責任が無いので,現金支給を要求する。 与党はまだ責任があるので,クーポンを方法にする。 なぜクーポンか? クーポンは,使うしかない。 現金は,貯蓄に回せる。 クーポンは,給付目的に合わせることができる。 現金はできない。 近頃は,行政はクーポンにすっかり慣れて,あれやこれやにクーポンを使うようになってきた。 各種クーポンの配布が, 「国民給付」のこれからの形になろうかという情勢である。 これでもまだ「財源」を言う? |