Up 「中銀デジタル通貨」の意味 作成: 2020-10-21
更新: 2020-11-11


    「中銀デジタル通貨」は,「現金のデジタル化」である。

    「現金のデジタル化」のことばから一般者がイメージするのは,「決済がスマートフォンアプリでできてしまうので,現金が不要になる」である。
    しかしこれは,「電子決済」の話である。
    「中銀デジタル通貨」は,「電子決済」の話ではない。


    現金 (紙幣・金属硬貨) は,P2P を特徴とする。
    「中銀デジタル通貨」は,いまの現金をデジタルP2P通貨に切り替えようするものである。

    現金のデジタル化は,「現金をデジタルファイル形態にする」のような単純な内容にはならない。
    実際,「現金をデジタルファイル形態にする」だったら,ファイルコピーでいくらでも金をつくれてしまうわけである。
    「中銀デジタル通貨」は,「仮想通貨」のテクノロジーをそっくりいただいて,現金を無用にするデジタルP2P通貨をつくろうという考えである。