Up | 国民管理・監視・統制 : 要旨 | 作成: 2020-10-19 更新: 2020-10-19 |
実際,社会主義に立つ国がこれである。 社会主義は,社会を個人より優位に措くイデオロギーである。 社会主義では,社会を損なうと見た思想・行動を悪として取り締まる。
自由主義は,すべてを相対的と定める。 「社会を損なう」は相対的であるので,この考えを退ける。 自由主義を国是とする国も,しばしば社会主義に陥る。 直近では,新型コロナ騒ぎの日本がまさにこれである。 デマゴギーに支配されてしまい,コロナ管制に従わない者を社会悪として排斥する。 この社会主義の国は,「中銀デジタル通貨口座=国民口座」を<正義保守=国民管理・監視・統制>のインフラとして用いることになる。 国民の預金口座を中銀国民口座に一本化し,隠し財産を持てないようにする。 そして,各個人・法人に対しそれの口座の金の出入りを解析する。 これにより,個人の生活,個人・組織の相関図が把握できる。 社会の不良分子に対しては,口座差し押さえをちらつかせて屈服させる。 実際,通貨が中銀デジタル通貨一つになるとき,口座が差し押さえられることは,金を一切持てなくなること,生活できなくなることを意味する。 この国は,国民に対して「国民口座を不都合とするのは,悪人だけだ」を教える。 併せて,国民口座が威圧的に感じられないよう,なにかかわいらしい名前をつける。 国民は,これですっかり安心する。 SF未来小説に出てくる「マザーコンピュータ」による人間支配は,高々こんなものである。 中銀国民口座データ解析サーバ (AI) が,「マザーコンピュータ」である。 人の系は,なんだかんだいっても複雑系であるから,AI で制御できるものではない。 制御は,首根っこのところを押さえれば十分なのである。 その首根っこが,中銀国民口座というわけである。 |