Up 銀行の起源 作成: 2020-11-29
更新: 2020-11-29


    企業は,資金が要る。
    その金は,民間から集めることになる。
    こうして企業は,「お金を預けてくれたら利息をつけますよ」部門をつくる。
    これが民間銀行の始まりである。

    わかりやすい例が,財閥が身内の企業のためにつくる銀行である。
    三井財閥は三井銀行を,三菱財閥は三菱銀行を,住友財閥は住友銀行を,それぞれつくるというわけである。


    企業の銀行部門は,<預金を企業の資金として使う>の他に<預金の運用で利益を出す>を企てることができる。
    そして金貸し・両替がその預金運用になる。
    こうして,企業の銀行部門は,銀行として独立できるものになる。

    民間銀行の始まりは,金貸し業・両替商ではない。
    金貸し業・両替商は,元手の金があって始まることである。
    そして元手の金は,ひとの預金として集めることになる。
    銀行が先ずあって,つぎに金貸し業・両替商──の順番である。