Up 日本銀行報告「資金循環統計」, 2020年7〜9月期 作成: 2020-12-22
更新: 2020-12-22


      読売新聞, 2020-12-22
    個人金融資産 最高1901兆円
    7〜9月 株価回復、現金も増
     日本銀行が21日発表した2020年7〜9月期の資金循環統計(速報)によると、9月末時点で個人(家計部門)が保有する「現金・預金」は前年比4.9%増の1034兆円となり、過去最高を更新した。 新型コロナウイルスの感染拡大で景気の先行きへの警戒感が広がり、個人が消費などにお金を回さず、手元に置く傾向が強まっている。
     株式なども含めた個人の金融資産の合計は2.7%増の1901兆円で、過去最高を更新した。 現預金の増加に加え、株価の回復などで金融資産の時価が上昇したことで資産が増えた。
     このうち、「現金」は5.8%増の97.4兆円だった。 日本銀行による大規模な金融緩和で預金にはゼロに近い金利しか付かなくなっており、自宅で現金を保管する「タンス預金」が増えているとみられる。「預金」も4.8%増の937兆円で、金融資産のうち 54 .4%を現金・預金が占めた。