Up 「財政収支」: 要旨 作成: 2020-11-08
更新: 2020-11-08


    金を払うときは,持っている金のうちから払う。
    持っている金は,手に入れた金である。
    こうして,財政は「収支」で見られることになる。

    しかし国の財政出動のうちには,収入 (「税収」) をはるかに超える支出をすることがある。
    払った金は,手に入れた金でない。
    金は無から生じている。
    即ち,その金は造られたものである。
    この造った金をバランスするものは無い。
    この財政出動が端的な証明になるように,国の財政は「収支」ではない。

    このことを指して「国の財政は家庭や企業や地方自治体の財政とは違う」の言い方をする者がいる。
    しかしそんなことを言えば,翻って家庭や企業や地方自治体の財政も, 「収支」であるわけではない。
    わかりやすい例が,年金生活者。
    年金収入は,「国が造った金が手に入ってくる」である。
    これは,「国に金を造らせている」ということである。

    今日は,だれもが何らかの形で,国が造った金の世話になっている。
    支出を先行させ,金欠を,国に金を造らせて埋めているのである。
    家庭や企業や地方自治体の財政も,「収支」で見ると間違う。


    収支の見方を疑ったら,経済学は成り立たないのではないか?
    バランスシートがどうのと言っているのは,間違いなのか?
    然り。
    「経済学」の「学」は,疑似科学のことである。