Up | 「風が吹けば桶屋が儲かる」 | 作成: 2020-11-09 更新: 2020-11-09 |
彼らは,現前を,自分のひどく幼稚な論理で説明・推理できるものだと思う。 こうして彼らは,「風が吹けば桶屋が儲かる」の類の論をつくり出す。 経済学者が言ってくる「財政・金融政策はこうしたらいい」は,ことごとく誤る。 思考が「風が吹けば桶屋が儲かる」のレベルだからである。
しかし,大学に教職をもったことのある者なら合点がいくはずだが,専門課程は,一面, 「馬鹿な学生」が「専門家」になりやすいシステムになっている。 しかし,国の政治は,この手合いに依存する。 自分ではわからないからである。 わからない者は,自分を騙してくれる者を求めることになる。 <わからない>に蓋をしてくれるものなら何でもいい,となるのである。 実際,この他は無いわけである。 財政・金融政策には,「これはさすがにないだろう」はあっても,「こうしたらいい」は無い。 「こうしたらいい」が無いのは,個人も組織も国も同じことである。 災厄・災禍といろいろ付き合っていく,となるのみである。 |