Up グローバル通貨 : 要旨 作成: 2020-11-05
更新: 2020-12-25


    「国の通貨」に対しては,「グローバル通貨」の概念が立つ。


    「P2P通貨」は,その方法論において,グローバル通貨である。
    しかしこれが実際に通貨になることは,無理である。

    グローバル通貨の実現可能な形は,つぎの二つということになる:
    1. ある国の通貨が,デファクトグローバル通貨になる。
    2. あるグローバル企業が,独自通貨を運営する。

    グローバル通貨は,これの預金を扱う銀行が立たねばならない。
    グローバル通貨を用いようとする者は,その通貨の預金を扱う銀行に口座をもつ。
    そして,決済を銀行振替として行う。


    ある通貨がグローバル通貨であるためには,国の中でも常用される通貨になっていなければならない。
    国の通貨との両替が必須だとすると,従来の国際決済方式でよいからである。

    この条件を満たす通貨は,現れそうにない。
    「グローバル通貨」は,概念にとどまる。