Up | C/S通貨 vs P2P通貨 | 作成: 2020-11-08 更新: 2020-11-11 |
同じことをするのに2つの方法があるときは,どちらか1つを択る。 電子決済は,「決済方法の一律化」を含蓄している。 この一律化は,つぎの2つの決済方法に対する一律化である:
現金の受け渡し そしてこの一律化は,通貨をつぎのどちらか一方にするということである:
P2P 通貨 中銀通貨は,C/S通貨に進む。 即ち,銀行口座の預金台帳上の数値が「貨幣 money」のすべてになる──の流れになる。 P2P 通貨は,いま「仮想通貨」と呼ばれているものはこれである。 「中銀デジタル通貨」(日本だと「デジタル円」) プロジェクト が伝えられているが,これはいまの現金 (紙幣・金属硬貨) をP2P 通貨に変えようというものである。 これはひとが使うものにはならない。 なぜか? C/S通貨を使う者は,貨幣は C/S通貨の形で間に合い,そしてこの形に文句はないからである。 ──C/S通貨と P2P通貨の二本立ては,面倒臭くなるだけだからである。 そして,C/S通貨を使えない者,C/S通貨が使い勝手の悪い通貨となる者は,グローバルな P2P 通貨を択ることになるからである。──1国のお手盛りの P2P 通貨は,彼らの択るものでない。 |