「就職対策指導の学生」には,つぎのような種別が立つ:
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学部 |
大学院 |
教職 大学院 |
一般 |
正規 |
○ |
○ |
○ |
─ |
非正規 |
科目等履修 |
○ |
─ |
─ |
─ |
授業公開 |
○ |
─ |
─ |
─ |
研修 |
教員研修 |
─ |
─ |
─ |
○ |
その他 |
─ |
─ |
─ |
○ |
一般公開講座 |
─ |
─ |
─ |
○ |
そして,「人材育成型・自己充足支援型のどちらの教育として就職対策指導を自分は受けようとするか?」(「就職対策指導」に2タイプ) は,つぎのようになる:
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学部 |
大学院 |
教職 大学院 |
一般 |
正規 |
●● |
●● |
● |
─ |
非正規 |
科目等履修 |
● |
─ |
─ |
─ |
授業公開 |
● |
─ |
─ |
─ |
研修 |
教員研修 |
─ |
─ |
─ |
● |
その他 |
─ |
─ |
─ |
● |
一般公開講座 |
─ |
─ |
─ |
● |
但し,「科目等履修」と「授業公開」をつぎの規準で区別する:
- 「科目等履修」の場合は,全ての科目がこれの対象になる。
学生は成績評価を受けることができ,これに合格することでこの科目の単位を取得できる。
科目等履修の希望があった場合,授業担当者はつぎのことを調べて,受講の許可・不許可を決める:
- 希望理由は妥当か?
- その上で,受け入れ可能か?
- 「授業公開」の場合は,「受講希望理由」の概念はない。
成績評価はしない ──したがって,単位取得もない。
授業担当者は受け入れの許可・不許可を「教室の余裕は?」「正規学生の受講の障碍にならないか?」で考えることになる。
註 : |
授業公開の科目が科目等履修の科目として受講されることは,矛盾しない。
授業担当者は,科目等履修科目としての受講希望に対しては,成績評価を考えに入れて,受け入れの許可・不許可を判断することになる。
すなわち,「受講希望理由」および「正規学生と同等に扱うことの可能性」を,問題にすることになる。
──「成績評価」がこの場合の要点である。
「授業公開」の場合の受け入れ許可・不許可の判断基準「教室の余裕は?」「正規学生の受講の障碍にならないか?」に,「成績評価」がプラスされる。
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ここで示したカテゴリーのうち,つぎのカテゴリーでは,「就職対策指導の学生」は正規学生の中に埋没し,また正規学生から区別されない:
- 正規のうちの,学部,大学院
- 非正規のうちの,科目等履修,授業公開
註 : |
科目等履修では,非正規学生は正規学生と同等に扱われる。
これに対し,授業公開では,非正規学生は「正規学生の受講のじゃまになってはならない者」として扱われる。
──逆に,非正規学生を「正規学生の受講のじゃまになってはならない者」として扱えることが,「公開可能な授業」の条件になる。
もともと,「教室の空席がもったいない・これに金を生ませる」から出てきたのが「授業公開」である。
そこに座る者は,空席と同じ (「いない者」として扱ってよい者) でなければならない。
したがって,授業公開になるような授業は,だいたいが「聴講」スタイルの授業 (インタラクティビティを含ませない授業) ということになる。
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「就職対策指導の学生」が真に現れる (真に主題になる) カテゴリーは,残りのつぎのカテゴリーである:
- 教職大学院
- 研修(教員研修,その他)
- 一般公開講座
以下本論考では,このカテゴリーを「就職対策指導」として専ら考えていくことにする。
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