Up 施行規則を時限的にし,かつ規則の理由を記す 作成: 2008-02-04
更新: 2008-02-04


    組織は自分の<見直し>ができない
    したがって,「見直し」を意識的に課題にすることが必要になる
    このための,ソルーションは,
      「見直しがどこからでも起こるようにする」
      「見直しがいやでも起こるようにする」
    である。

    「見直しがどこからでも起こるようにする」方法は,情報公開である。( 情報公開)
    では,「見直しがいやでも起こるようにする」は方法は?
    それは,事業の施行規則を時限的にすることである。
    規則が失効する時が必ず来る。そして,つぎをどうするかを決めるために,事業の見直しが行われることになる。


    しかし,見直しの時期には,たいてい担当者が変わっていたり,世代替わりが起こっていたりしている。したがって,事業の理由・背景および事業の抱える問題点が,わからなくなっている。
    そこで,規則には,
      事業を行う理由・背景
      事業の抱える問題点
    を記し,これを後世に伝えることが必要になる。

    ちなみに,「法人化」の国立大学の執行部は,規則を諮る場合,規則をすんなり通すことに腐心する。すなわち,議論を起こすことを嫌う。そのために,規則の本音を隠蔽し,どうしてこの規則が出てきたのかわからないような規則の諮り方をする。
    なぜこうなるかというと,彼ら自身,自分のやっていることが「国立大学の邪道」であることを認識しているからである。
    ただし同時に,自分のこの行為を何らかの形で合理化している。──例えば,伝統的な「国家権力の介入を招かないために面従腹背の戦略を採る」のようなのも,中にはある。