Up 試験の内容 作成: 2008-06-07
更新: 2008-06-07


    試験の詳細は,文科省HP「教員資格認定試験」にある。

    合格判定基準は,平成19年度小学校教員資格認定試験の合格判定基準で,つぎのようになっている:

    【第1次試験】
    一般教養科目 満点の6割以上を合格とする。
    教職に関する科目(I) 満点の6割以上を合格とする。
    教職に関する科目(II) 選択した6教科の満点合計の6割以上を合格とする。

    【第2次試験】
    教科に関する科目 満点の6割以上を合格とする。
    教職に関する科目(III) 選択した2教科の満点合計の6割以上を合格とする。
    口述試験 A,Bの2段階評価とし,Aを合格,Bを不合格とする。


    合格者数は,平成19年度 小学校教員資格認定試験の合格者受験番号の表から求めると,つぎのようになる:

    実施大学合格者数
    東京学芸大学75
    横浜国立大学72
    静岡大学29
    岡山大学68
    熊本大学14
    258

    合格倍率は,同表の合格者受験番号のバラツキからもおよそのところが推測できるが,ウェブサイト「教員ドットコム」に 2006年度小学校教員資格認定試験に関するつぎの数値が示されている (http://www.kyoin.com/nin002.html):

    受験者数/合格率など
    1次受験者 1次免除者 合計
    1次受験者 2421    
    3次合格者 233 47 280
    最終合格率 9.6%   11.6%

    教員免許保持による合格比率
    (学、横、静、岡から推定)
     免許無   免許有  合計
    2次合格者 49.2% 50.8% 100%


    試験の内容は,平成20年度 小学校教員資格認定試験で,つぎのようになっている:

    第1次試験
    区分 内容 方法
    一般教養科目 人文科学,社会科学,自然科学
    及び外国語(英語)に関する事項
    筆記試験
    (択一式)
    教職に関する
     科目(I)
    教育原理,教育心理学,特別活動,
    生徒指導等教職に関する専門的事項
    筆記試験
    (択一式)
    教職に関する
     科目(II)
    小学校の各教科の指導法
    及びこれに付随する基礎的な教科内容
     9教科中,6教科を選択
    (音楽,図画工作,体育のうち2教科以上を含む)
    筆記試験
    (択一式)

    第2次試験
    区分 内容 方法
    教科に関する
     科目
    小学校の各教科に関する専門的事項
     9教科中,1教科を選択
    筆記試験
    (論述式)
    教職に関する
     科目(III)
    音楽,図画工作及び体育
     第1次試験において受験した2教科
    実技試験
    口述試験 小学校教員として必要な能力等の全般に関する事項 口述試験


    問題は,合格点をとるのが難しいようにつくられている。

    例えば,第1次試験の一般教養科目の問題は,「一般教養」とはいっているが,「大学センター試験を臨んで,すべての科目について内容を一通り押さえる」程度の勉強をした者なら点数をとれる,といったものになっている。

    また,第1次試験の教職に関する科目 (II) の問題は,学習指導要領を暗記していることが,点数をとるための条件になる。