Up 「"デザイン" が学際的概念になる事情」 作成: 2008-09-18
更新: 2008-09-18


    "デザイン" が学際的概念のように思われてくるのはどうしてか?」という形の問題が,立てられねばならない。

    これに対し本論考では,この問題の基本フレーム (の一つ) として,つぎのものを挙げる──ただし,いまは論点として:

    1. 1990年代後半から「行財政改革」が政治課題になる。

    2. 学術・教育の機関に,「改革」の課題が降りてくる。
      「改革」の本質は,市場原理主義の立場につくこと。

    3. <親・商品経済 (commercialism-friendly)>のスタンスをとることがインテリジェンスの有り様である,というムードが醸成される。

    4. この一つとして,「商品デザイン」を学際的概念にしていくことがインテリジェンスの有り様である,という無意識が形成される。

    5. 特に,「デザイン」とは「商品デザイン」のことである。