「"デザイン" が学際的概念のように思われてくるのはどうしてか?」という形の問題が,立てられねばならない。
これに対し本論考では,この問題の基本フレーム (の一つ) として,つぎのものを挙げる──ただし,いまは論点として:
- 1990年代後半から「行財政改革」が政治課題になる。
- 学術・教育の機関に,「改革」の課題が降りてくる。
「改革」の本質は,市場原理主義の立場につくこと。
- <親・商品経済 (commercialism-friendly)>のスタンスをとることがインテリジェンスの有り様である,というムードが醸成される。
- この一つとして,「商品デザイン」を学際的概念にしていくことがインテリジェンスの有り様である,という無意識が形成される。
- 特に,「デザイン」とは「商品デザイン」のことである。
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