Up 「商品経済が見えなくするもの」を主題化 作成: 2008-09-16
更新: 2008-09-16


    商品経済の文化が,世界を覆う。
    目には,商品経済が全てであるように見える。
    少なくとも,それがインテリジェンスの最高の高みであるように見える。

    実際は,商品経済に目を奪われ,見なくなってしまった領域の方が,圧倒的に大きい。 インテリジェンスも,その見なくなってしまった領域の方にある。

    このろくでもない,すばらしき世界。
    「ろくでもない」が,商品経済。
    そして,商品経済の「ろくでもない」が「すばらしき」を覆い隠す格好になっている。

    教育は,以上のことを主題に立て,「すばらしき」の存在を知らせようとする。
    これは,教科教育の形で行われる。


    ちなみに,商品経済の文化が世界を覆うことに最も加担しているのが,商品経済をスポンサーにしているマスメディアである。
    この意味で,マスメディアは教育と対立関係にある。

      マスメディアは「一億総白痴」(大宅壮一) をつくるメディアであり,インターネットの登場がなければ,「一億総白痴」はほんとうに危機的な状況に至ったかも知れない。