- 生徒の答えに対し教師が評価することは何でしょう ?
答えの正誤そのものではなくて,その答えを導いている考え方,推論の仕方です。
答えを導き問題を解決させているのは,考え方です。「考え方が正しければ自ずと正しい答えが出る」という意味で,もっとも重要なのは考え方です。
ですから,生徒の答えに対しては,いつも「なぜ?」と返して下さい。
それから,生徒の示した考え方に対しては,
- それの妥当性をまず生徒間で議論させ,
- その後で教師が評価を示す
という順序を踏むことを忘れないようにしましょう。
- 「なぜ?」を問うことは,生徒に対してだけでなく,教師にとってもよいことです。
実際,「なぜ?」は教師に対しても問われているわけです。自分で「なぜ?」 に答えられない教師に,生徒に「なぜ?」を問う資格はないわけですから。
主題を理解している限りで「なぜ?」を問えます。したがって,この方法を採用することにより,教師は主題理解のための自己研鑽を余儀なくされます。そしてこれは,「教師の資質の向上」につながります。