- 生徒からの誤答を歓迎するようになって下さい。なぜなら,ひとは正しさを誤りとの比較において理解するからです。
教師の場合,正答よりもむしろ誤答の方を歓迎するというスタンスをとると,ちょうどよいでしょう。
- 生徒が誤答を出さないときは,教師の方で「よい」誤答をつくり出す必要があります。そして,生徒につぎのようにたずねます:
「これじゃダメなの?先生にはいいように思えるんだけど。」
生徒は混乱します。そして「考える」が始まります。それが正しくないことの理由を見つけようとします。良質な学習活動がここに生起しました。
- 誤答を悪いもののように扱うことは,決してしないように。
誤答に対し忌避の姿勢を示すと,生徒を間違いを犯すことをおそれるようになります。これは最悪の事態です。
生徒が黒板に誤答を書いたとしましょう。あなたはどうしますか?
それをさっさと消して,正答を書いてくれそうな生徒をさがしますか?
Don't do this !
- 確認: ひとは間違うことによって学習し,進歩します。
ですから,たくさん間違いたくさん誤答をつくるよう生徒に薦めること,これが教師のすべきことです。