English 「行儀(マナー)」  


    リアルとフィクションの連結──リアルに対しどのフィクション(論理系)をどのように適用するか──は本質的に恣意です。真偽(正誤)はありません。あるのは,「ひとに受容されるかされないか」(この意味で,「有効かそうでないか」)です。

    特に,リアルとフィクションのある連結が妥当かどうかは,ケース・バイ・ケース(状況依存,人依存,文化依存)です。

    例:
    • (リアルフィクション)
      書架におさまるかどうかという関心から本のサイズが問われている場合,センチメートル単位で答えるのが妥当でしょう。(ミリメートル単位で答えたら,変わった人だと思われるでしょう。)しかし,それと同形の本をつくることが課題になっているときは,ミリメートル単位で答えねばならないでしょう。

    • (フィクションリアル)
      「円」を表現するのに円をフリーハンドで書いてよい場合もありますし,コンパスを用いて書くことが必要な場合もあるでしょう。


    ひとに受容される恣意を指すことばが「行儀(マナー)」です。このことばを使えば,受容の基準は「行儀(マナー)のよし/悪し」です。

    「行儀(マナー)のよし/悪し」は,ケース・バイ・ケースです。──したがって特に,「行儀(マナー)」は経験的に習得する他ありません。