- 教科の主題は「形」です。
- 一つの教科は,一つの論理系の指導体系とみることができます。
- 「形」は,人の解釈(フィクション)です。
このことの意味は?
人がフィクションを必要とするのはなぜ?
- 教科指導は,「絶対 (論理)」の指導と「恣意 (マナー)」の指導の二面をもっています。
このことの意味は?
一般に,本来「白黒」のない世界に対し人為的に「白黒」をつける目的で,論理系(フィクション)が導入されます。数学は,このような論理系の一つです。
数学の使用は,事象を数学的対象に表現し,この対象に計算(推論)をほどこし,そして出てきた結果を事象に再び表現する,という過程を踏みます。
事象から数学的対象への表現と数学的対象から事象への表現は,恣意的です。これに対し,計算(推論)は絶対です。実際,絶対であることは「白黒」をつける道具の条件です。
恣意には,社会的に許容/推奨される恣意(マナー)とそうでない恣意(わがまま)があります。
算数科は,この「数学の使用」を指導内容とします。したがって,「絶対 (論理)」と「恣意 (マナー)」の両方がこの指導内容に含まれることになります。
「絶対 (論理)」と「恣意 (マナー)」はまったくのべつものです。教師は,この二つを指導内容としてきちんと区別できなければなりません。
- 算数の問題で,論理を問うものとマナーを問うものを一つずつ例示してください。