Up ディジタル教材が有効な場合 作成: 2009-01-10
更新: 2009-01-11


    ディジタル教材は,<ディスプレイ>タイプの教材である。 そこでこれの使用を考えるときは,つぎの2つのトレードオフを考えることになる:

    1. ディジタル教材は,黒板と相性が悪い。
    2. 「黒板に一挙に書く」「大型サイズの紙に書いてこれを貼る」式のディスプレイと比べると,ディジタル教材では,はるかに質の高いものがラクにつくれる。

    例えば,算数科のつぎのような内容では,黒板との相性を犠牲にしても,スクリーンを使ったディスプレイを考えたくなるだろう:

    「10個・100個・1000個・10000個」の量感:



    「円は,正多角形の辺の数を増やしていったときの極限形」:



    円の求積公式導出の考え方:



    ただし,これらディスプレイがカラダの作業に代わるということではない
    <学習>は,カラダの作業である。
    ディスプレイは,カラダの作業を支援するものであって,カラダの作業がこれによって省略可能になるというものではない。