Up デモンストレーション (プレゼンテーション) 作成: 2010-01-07
更新: 2010-01-07


    ディジタルは,デモンストレーション (プレゼンテーション) に有利なメディアである。

    デモンストレーションは,自分のデモンストレーションである。
    相手に自分を受け入れてもらうことが,目的である。

    <相手に自分を受け入れてもらう>は,<提示内容を受け入れてもらう>とイコールではない。 内容は,自分を受け入れてもらうための手段の位置づけになる。 ここが,デモンストレーションの要点である。

    特に,<騙し>が,デモンストレーションの一番の戦術になる。──デモンストレーションは<騙し>である。
    相手の記憶に残るということでは,自分が記憶に残ることが肝心である。 内容が記憶に残ることは,一般に重要ではない。 ──実際,ひとはプレゼンの内容をすぐに忘れる。「あの人が何かを話した」くらいの記憶しかなくなる。

    授業は,授業者のデモンストレーションではない。
    授業内容の<正直>が主であり,授業者が匿名になるのが究極の形である。

     註 : 「究極の形」と言ったのは,現実の授業は,授業者のデモンストレーションを自ずと含むことになるからである。 実際,授業者と生徒の間の信用関係がなければ,授業内容の<正直>の出る幕はない。