Up | ディジタルの分限の理解 | 作成: 2010-01-07 更新: 2010-01-07 |
ディジタルは,既存メディアに代わるものではない。 ディジタルは,メディアの一つである。 そして,自ずと分限をもつ。 分限の中でこれを用いれば,得がある。 分限の外に出てこれを用いれば,失になる。 よって,ディジタルを用いようとする者が先ず心得ていなければならないのが,ディジタルの分限である。 教員には,ディジタル・リテラシーの研鑽が求められている。 このとき,単純に,<情報機器を操作できるようになる>をゴールと考えていたら,それは大きな間違いである。 情報機器には,使うべき場合と使うべきでない場合がある。 使うべき場合と使うべきでない場合がわかったところではじめて,情報機器の操作となる。 この道理をきちんと理解していなければならない。 教員においては,情報機器の操作ができること自体は評価されるべきことではない。 情報機器を使う場を心得ていて,そして情報機器の操作ができる──この2つがセットになってはじめて,評価されるものになる。 情報機器を使う場を心得ていることは,教職の専門性である。 これがなければ,ただの<ディジタル・オタク>である。 |