- ディジタル教材/学習材を考える者は,その前に,つぎのことをしっかり理解していなければならない:
- 「わかる」とはどうなることか
- 「わからせる」とは,何をすることか
- 新しい内容を受けとめ・消化するのはすごくたいへんである,ということ。
──学習においては,カラダはひどく不自由なものである。
- 目に見えない・意識に上らない色々なことが,「わかる」に関係している。
つぎの図が「直方体」に見えるのは,アタリマエではなく,いろいろ勉強してきたことの賜である:
- 「わかる」とは,「つくれる」になること。
「教える/わからせる」は,「つくれるようにする」。
- 教科の個々の主題は,それぞれ一つの「つくる」。
──実際,対象の分析・再構成の仕方が,主題になっている。
例:「和音」(音楽),「扇状地」(地理),「円」(数学)
- よって,「わかる」とは,「つくれる」になること。
- 「見る・聴く」は,「つくれる」にならない。
「つくる」は,自分で実際にカラダを使わないと,身につかない。
- 見ているが見ていない,聴いているが聴いていない。
- 「つくる」は,カラダのもの (身体性) である。
自分で実際にカラダを使わないと,身につかない。
- 目に見えているものを知るために,スケッチする。
- 読めるが,書けない漢字。
- 泳ぎを見て泳げるようには,ならない。
- よって,授業の形は,「カラダを以て,つくらせる」。
「見せる」は,「教える/わからせる」にはならない。
- 授業は,ゆっくりやらねばならない。
- 「つくる」ができるようになるのには,時間がかかる。
これは,カラダの都合による。──カラダは,不自由なものである。
- 特に,新しいことは,僅かな量でも・簡単なことでも,できるまでに時間がかかる。
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