Up 授業者が嵌るディジタル教材の落とし穴 作成: 2008-08-16
更新: 2008-08-16


  1. ディジタル・コンテンツを使用するとき,傾向性として,授業者は授業の条件に反することをやってしまう:

    1. 授業の形が,「つくらせる」ではなく,「見せる」なってしまう。
      ──「見る=できる」にしてしまう。
    2. 授業の進行が速くなってしまう。

    ──わからない授業をやってしまい,そしてそのことに気づかない。

  2. ディジタル・ディスプレイは,「つくる」を教えられない

    • ディジタル教材/学習材をつくろうとする授業者は,「つくる」のバーチャルをつくろうとする。
      しかし,「つくる」のバーチャルでは,「つくる」を教えられない。

  3. 「ディスプレイで捨てられてしまっているもの」に気づけることが重要。

    • 図・記号・テクストのディスプレイは,この図・記号・テクストをつくる工程(書き順・組み立て順序) を示していない。
    • 工程のステップ・バイ・ステップのディスプレイ,あるいはアニメーションへとつくり込んでも,この図・記号・テクストをつくるカラダの動き・力加減・呼吸といったものを示せない。

  4. ちなみに,「カラダを閑却し,<つくる>を教えない」という誤りを同じく犯しているものに,「ワークシート」がある。