授業で「コンピュータ・ディスプレイ」がオプションになるのは,どんな場合か?
<見る>が学習の形になる条件:
映像を通して本物をとらえられる
特に,本物がわかっている
本物の指導をひととおり終えていることが,「コンピュータ・ディスプレイ」がオプションにできる条件:
核となる<わかる> (カラダ) がつくられた後
──<わかる> (カラダ) をつくるものは,カラダの作業。
使用されるケース
- 本質的なところだけを表示する (ノイズとなるものを除く)
バーチャル処理の意味は,物理法則等の現実法則から脱けるということ。
カラダを使って作業したらグチャグチャになってしまう場合に,有効。
- 値を小数で出す測定
- 三角関数のグラフを描く仕組み (アニメーション)
- 事例・発展的事例の紹介
いくつかの事例で,核となる<わかる>をつくる。そしてこれの後,発展──他の事例・発展的事例 (概念の外延) を扱うステージ──に進む。この「発展」で,<見る>を使うことがあり得る。
<いろいろ>を,手っ取り早くディスプレイ。
いろいろをやって,カラダに慣らす。
- 単位量を表す図形の敷き詰めによる,いろいろな図の面積の測定 (敷き詰めのディスプレイ)
- 厳密さを問題にする表現の制作 (ラフをやった後)
- 関数のグラフ
- 導関数・原始関数のグラフの作図
- 1次変換による点移動のパターン,図の変形
- 手作業では厖大な時間と労力のかかる表現の制作
- 表などの資料
- リアルから数学的形式を読ませるときの,リアル・サンプル
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