Up 主題研究をサボらない 作成: 2009-01-09
更新: 2009-01-09


    主題をとらえ損なった授業は,最初から壊れている。

    主題を正しくとらえることは,至難である。
    しかし,教員は主題研究をサボる。

    主題研究をサボってしまうのは,主題研究の必要感が持たれていないからである。 そして,主題研究の必要感が持たれないのは,自分を<既にわかっている者>にしているからである。

      実際,算数を教える小学校教員は,自分は小学算数をわかっていると思っている。 数学を教える中学校教員は,自分は中学数学をわかっていると思っている。 そこで,「生徒にどのようにわからせるか,それが問題だ」「指導法が,自分にとっての問題だ」となるわけである。

      事実は,小学生の算数理解の程度で小学生に算数を教えることはできない。 中学生の数学理解の程度で中学生に数学を教えることはできない
      しかし,このようなことを考えたことがない。
      そして,「授業に失敗したのは,指導法の失敗のためだ」と思う。


    主題研究は,自ら鍛錬に努めなければ,永遠に身につかない。
    そして,この鍛錬をやっていないと,毎度とんちんかんな授業をやってしまう。