Up 概 要 作成: 2008-01-21
更新: 2008-01-21


    国立の教員養成課程では,「生涯学習教育」が課題になる形はいつも「生涯学習教育先ずありき」である。
    生涯学習教育を行うことの合理性を問う内部からの動きは,現れない。実際,「そんなことを言っている場合ではない」の雰囲気に支配される。

    「生涯学習教育先ずありき」は,生涯学習教育を思惑先行 ("If we build it, they will come.") で行われるものにする。 「生涯学習教育」をやることの意味は,後から付けられる。
    現前の生涯学習教育推進論はこんな状態にある。 それは批判的に論考されねばならない。 なぜなら,思惑先行の事業は大きな被害を残して失敗するのみであるから。

    そこで,生涯学習教育とは何か (何であり得るか)? 生涯学習教育の成立条件は何か? を改めて考える。
    併せて,教員養成課程が「生涯学習教育」を課題にもつとはどういうことであるかを,考える。

    そして,「生涯学習教育を課題にする」の内容を,考えていく。
    「生涯学習教育を課題にする」は,一連の論理的作業である。
    この作業の最後に,「どのような生涯学習教育をどのように実施するか/しないか」の最終判断となる。 最終判断は,論理的結論である。

    なお各論で,現在トピックスの「教職大学院」「免許状更新講習」も取り上げる。