Up ファカルティ・ディベロップメント 作成: 2000-12-23
更新: 2000-12-23


  • 授業が下手な人は,つぎの二つの理由から,生涯学習教育の担当者はつとまりません:

    • 社会人学生では,お金を払って授業内容を買うという意識が,単位取得を目的化することに流れやすい普通学生よりもシビア
    • 下手な授業は,学校の評判を損ねる

  • 「授業が下手」とは,コミュニケーションが下手ということです。
    「コミュニケーションが下手」には,つぎの二つの場合があります:

    • そもそも,コミュニケーションを知らない
      • 「他者 (自分と異質な存在)」の概念がない
      • 相手の「わからない・できない」が理解できない
      • コミュニケーションを「個の間の関係構築」というように客体化して見ることができない
    • コミュニケーションを知っているが,素質的/身体能力的に,上手にできない

  • 大学の教官は概して授業が下手ですが,このときの「下手」には,上のAの意味の「下手」が,少なからず含まれています。実際,昨今の「ファカルティ・ディベロップメント(FD)」の課題化は,このことを暗に示唆しています。

  • 大学は,生涯学習教育機関として自ら立つ方向へと進んでいきます。したがって,「ファカルティ・ディベロップメント」は,制度化されるまでもなく,大学にとってひじょうに重要な課題です。