メディアリテラシーは,論述リテラシーに含まれる。
論述リテラシーを,ここではつぎのオーダーで考えてみる:
- 論述につながる問題意識をもつ
- 論述の構想
- 論述の目的・ゴールを,自分に明らかにする
- なにを論述するかを,自分に明らかにする
- なぜ論述するものがそれであるかを,自分に明らかにする
- どのように論述するかを,自分に明らかにする
- 論述の制作
- ラフからディテールへ
- 確かな論理
- 単純化 (無駄の排除)
- 優先度の意識
- 素材の扱い,道具の使用とその技術
(狭義メディアリテラシー)
- 目的との合致をチェック
- 推敲
等
ここで見てほしいのは,つぎのことである:
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「メディアリテラシー教育」が「素材の扱い,道具の使用とその技術」(狭義メディアリテラシー) で終始するとき,いかに多くの大事なことが無視され,捨てられることになるか!
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狭義メディアリテラシーでとどまる論述制作は,<愚にもつかない論述>の制作になる。
論述に意味を与えるプロセスがないからだ。
註 : |
アプリケーションソフト「‥‥」の指導として,「とりあえず年賀状をつくってみましょう」「とりあえず自分のプロフィールのページをつくってみましょう」みたいのがありそうだが,これはダメ。
年賀状であれ自己プロフィールであれ,主題にするときは,これを真剣に構想・設計するところから始める。
実際,ここが最も大事なところになる。
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「メディアリテラシー教育」は,ここでいう「論述リテラシー」の教育でなければならない。
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