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メディアリテラシー育成教育の困難
作成: 1999-03-26
更新: 1999-04-03
「メディアリテラシー育成の教育」というテーマは,教師にとってけっこう重いテーマでしょう。
これは「読み書き」の指導です。これは教科の指導と同じです。これを実践するとは,きちんと言えば,
ゴールと指導法を定め,
各学年について年間の指導カリキュラムを作成し,各授業の指導案を作成する
ということです。
「メディアを利活用する教育」の方は,まだ気楽に臨めそうな感じがあります。
重いと軽いの印象の違いは,「メディア
を
」と「メディア
で
」の違いによっています。
「メディア
で
」ができなくても,そのときの授業の意味は変わりません。「正三角形」の授業は,うまかろうと下手であろうと,「正三角形」の授業です。(程度によりますが ^^;)
しかし,「メディア
を
」ができないとは,その授業をできないということです。印象では,「0か1か」に近いものがあります。
「
で
」と「
を
」では,感じられる責任の重さが違ってきます。
「インターネット」,「マルチメディア」をキーワードとして「メディア・リテラシー」を考える場合,「メディアリテラシー育成の教育」のモデルはまだないと言っていいでしょう。 むかしの「CAI(Computer Assisted/Aided Instruction)」から現在の「インターネット,マルチメディアの教育的活用」に至るまで,おもてに出てくるのは圧倒的に「メディア
で
」の方です。
このことも,「メディアリテラシー育成の教育」というテーマが重く感じられる理由の一つです。
このテーマの実践を試みようとするひとの前に道はありません。歩いた後に道ができます。パイオニアということですね^^