Up <つくる>を見せる -対- <できあがり>を見せる 作成: 2008-07-09
更新: 2008-07-09


    授業は,「わからせる」メディアとして,<つくる>を見せる。
    この「<つくる>を見せる」に対立するのが,「<できあがり>を見せる」。

    授業は,<つくる>を見せることが本位であるが,<できあがり>だけを見せて済ませることも適宜行う。 ──例えば,「これは,教養として知っておくのがよい」をやるときなど。

    経験の浅い教員は,<できあがり>を見せる授業をやって,「わからせる」をやったつもりになる。
    実際には,<できあがり>は,<つくる>を示していない。 しかし,その教員は,自分では<つくる>を知っているため,<できあがり>に<つくる>が示されていると思ってしまう。 そして,つぎの勘違いをする:「生徒は<つくる>を見ている」

    経験を積んだ教員も,「コンピュータを使ったプレゼン」の形で授業をやろうとするときには,この間違いをおかしやすい。