Up 要 旨 作成: 2008-07-05
更新: 2008-07-05


    授業にコンピュータは邪魔である。
    授業でコンピュータを使う必要は,ない

    コンピュータを使うのは,プレゼンや講演においては,よいかも知れない。
    このことは,「授業」と「プレゼン・講演」の違いを示唆している。

    実際,プレゼン・講演は,<知らせる>。 授業は,<わからせる>。


    教員を長くやっていると,「<知る>と<わかる>は,脳の活動として決定的に違う」ということがわかってくる。
    テレビの報道番組で,文字や図がきれいにレイアウトされたボードに,解説者がわざわざマーカーでデコボコの線を引いたりする。この「デコボコの線を引く」というのが,<わからせる>には必要になる。
    <わからせる>をスマートにやると,相手を置いてきぼりにしてしまう。

    「コンピュータを使い,しかも授業をスマートにしない」というのは無理である。 ──これが,「授業にコンピュータは邪魔」の意味である。