Up 自分しかわからないシステムをつくってしまう 作成: 2008-11-09
更新: 2008-11-09


    ネットワーク管理は,システムのチューニング,カスタマイズ作業の,繰り返し・積み重ねである。
    この作業において,管理者は,可能な複数の方法・形から一つを選択している。
    そしてその作業は,既にあるものとの関係性構築になっている。
    この結果,システムは,実際に作業した者にしかわからないものに,なっていく。

    さらに,システムは,「自分にしかわからない」から「自分にもわからない」になっていく。
    すなわち,関係性がますます複雑化し,管理者自身にも把握が難しくなる。
    また,どうしても,これまでやってきたことのいろいろを忘れてしまう。
    作業時には表面化しなかったが,バグをシステムにつくってしまったかも知れない。

      註:「人為的」と称されるシステム障害は,こういう場合である。